本当に覚えたいことはアナログで 〜デジタルの弱点〜
今はネット上の情報も充実してきて、
気になったことは検索すれば簡単に知ることができます。
電子書籍も当たり前になってきました。
スマートフォンやタブレットなどのデジタル機器は、何かを学ぶためにとても良いツールになってきたと感じています。
ただ、僕たち人間はまだそれほど自分たちの記憶のメカニズムを知りません。
そんな中で人の手によって生み出されたデジタルの世界は、記憶に必要な要素が欠けているのかもしれません。
記憶するために必要な要素は何か
アナログとデジタルで理解や記憶に差が出る理由のひとつに、
デジタルは感覚としての情報量が少なく、アナログは感覚としての情報が多いことがあげられます。
デジタルは全てが画面のなかだけで展開されています。
アナログはページをめくる時の動作、紙の感触、大きさや重さなど、感覚的な情報量が多いです。それらの情報は意識はしていなくても無意識のうちに記憶されています。
覚えたい内容以外にもたくさんの感覚的情報を記憶する。
それは覚える必要のない余分な記憶にも思えますが実は役に立っているようです。
たくさんの感覚的な記憶が、内容を思い出す時の手がかりになります。
感覚的な情報が少ないデジタル機器
必要だと思ったことだけで作り上げてきたデジタルの世界
でも僕たち人間はまだ何が必要で何が不必要なのかを判断するには未熟すぎるのかもしれません。
こういったことがわかってきたので、今後はデジタル機器でもできるだけ感覚的な要素を取り入れ、理解や記憶にアプローチしていく工夫が施されていくかもしれません。
音声をもっと上手く使ったり、サイトのデザインに個性をもたせたり、もしかすると質感が変化するタッチパネル画面なんてものも出てくるかも
本当に覚えたいことはアナログで
いろいろなことを簡単に短時間で知ることができるデジタルツールはとても便利です。学習の手段としても有効だと思います。
ただ、しっかりと理解して身に付けたいことなど、アナログの本やノートを使って学ぶほうが良い場合も多そうです。
情報収集はデジタル
掘り下げて学んでいきたいことはアナログ
今はこんな感じで使い分けて行けば良いのかなと思います。
デジタルとアナログは他にも色々な長所と短所があります。どちらかに偏るのではなく、目的に合わせて使い分けていくことが大切です。